061003 二百五




 中国語の勉強を始めると、「喝什么」「多少钱」の次に勉強する言葉が「二百五」です。中国語では250を発音するとき、普通は二百五十(er bai wu shi)ではなく、二百五(er bai wu)と読みます。二百五には250という数字の意味の他に「間抜け、あほう、うすのろ」という意味があって、辞書にもちゃんと載っています。この起源を長く知らなかったのですが、今日のチャットで話題になったついでに検索したので、引用しておきます。チャットにいた中国の人によると、この話以外にもいくつかの起源が考えられるのだそうです。

“二百五”的由来

苏秦是战国时的一个说客,他身佩六国相印,一时很是威风,但也结下了很多仇人。
蘇秦は戦国時代の論客のひとりで、身に六カ国の首相の印を帯び、一時はたいへん威風があり、しかしまた敵も多かった。

后来,他终于在齐国被人杀了,齐王很恼怒,要为苏秦报仇。
とうとう彼は斉国で人に殺されてしまった。斉王はたいへん怒って蘇秦の復讐をすることにした。

可一时拿不到凶手,于是,他想了一条计策,让人把苏泰的头从尸体上割下来,悬挂在城门上,旁边贴着一道榜文说:“苏秦是个内奸,杀了他黄金千两,望来领赏。”
しかし犯人をすぐに捕まえることができなかった。そこで彼は一つの計略を考え、人をして蘇秦の頭を体から切り取らせ城門に掛けさせ、傍らに貼った告示が言うには「蘇秦はスパイだった。彼を殺した者は、名乗り出れば黄金千両の褒美を与える」

榜文一贴出,就有四个人声称是自己杀了苏秦。
告示を張り出すとすぐに四人の者が、蘇秦を殺したのは自分だと言いふらした。

齐王说:“这可不许冒充呀!”
斉王は言った「これは偽りだろう!」

四个人又都咬定说自己干的。
四人はまた全員が、自分がやったのだと言い張った。

齐王说:“一千两黄金,你们四个人各分得多少?”
斉王は言った「千両の黄金をおまえたちはどのように分けるんだ?」

四个齐声回答:“一人二百五。”
四人が声を揃えて答えた「一人250」

齐王拍案大怒道:“来人,把这四个‘二百五’推出去斩了!”
斉王は机をたたいて怒って曰く「誰か来て、この四人の"250"を連れて行って斬れ!」



2006年10月3日作成 home pageへ