000505 万里の長城(中国4) 1/2


 4月9日、北京の日本企業の工事現場を退職して瀋陽に帰る劉さんと、万里の長城に行きました。男二人で手をつないで行くのもどうかと思い、前日、モミジで張さんに同行をお願いすると、「こんな寒い時期に行くなんてばっかじゃないの。劉さんなんて会ったこともないのと一緒に行くのはいやだ」という感じで中国語と英語で吐き捨てるように拒絶されました。今は万里の長城の季節ではないらしい。

 ところが捨てる神あれば拾う神。「明天我(イ門)両個男走万里長城」(みんてん、をめんりゃんがなん、ぞう、ばんりちょんちょん)と私が嘆いておりますと、モミジのアルバイトの蘇さんが同行してくれることになりました。張さんの冷淡な視線を気にしつつ、契約成立。

 当日、タクシーで長距離バスの乗り場に向かう途中、予定を変えてそのままタクシーをチャーターして、高速道路を1時間ちょっと走り、北京から一番近い観光用長城に着きました。

駐車場にて

 広い駐車場を囲んで、博物館と食堂とみやげ物屋が並んでいる。駐車場でタクシーを待たせて、ロープウェイで高所に上り、長城を歩いて1kmほど下れば駐車場に戻ってこれる仕掛けになっています。当日、強風に小雪が舞い、とても寒かった。張さんは正しい。

ロープウェイ

 登りのロープウェイ。定員6人ですが家族などで個室同然に乗ることが出来ます。2人連れなら2人だけで乗ることも、たぶん出来る。強風に揺れるだけでなく、途中で2回ほど数分間止まってしまい、止まる瞬間に前後に大きく揺れるし、実に怖かった。

蘇さんと私

 蘇さんと私。この人は中医(漢方医)の娘で、21歳の学生で、喫煙家で携帯電話を持っていて、三里屯のディスコで遊ぶのが好きだという、私はなんだか不安になるのですが、わかりやすい英語を話すのです。北京育ちの欧米人の子供に英語を教えるバイトをしてたんだそうだ。私の「ブレックファースト」が彼女に通じなかったのには感銘を受けた。

蘇さんと劉さん

 この写真がモミジで公開されて以後、「スケベナリュウサン」という外来語が北京の一部で流行した。この写真は瀋陽の奥さんに送る。

確かに万里だ

 確かに万里だ。もっとも、中国の1里って数百mだったように思いますが。

東大橋路

 ガイドブックに載っているとおり、足場が悪い場所が多いし、上り下りもきついんです。

つづく。




2000年5月5日作成 home pageへ