000614 公安(中国8)


 公安ってのは警察の意です。パトカーにも「公安」と書いてある。

 鹿児島でもゲーム喫茶の取り締まりが緩んだり厳しくなったりしていますが、北京でのスナック等の取り締まりも同じ。モミジの営業内容は、ホステスと雑談したりカラオケを歌ったりしながら酒を飲むという、日本のスナックと変わりませんが、これだけですでに違法な要素があるらしいのです。(不確かな筋から聞いたところでは)一つは、客とホステスが同じソファーに座っている状態が、中国の風営法みたいなのに抵触している。(カウンタ越しなら良い。) もう一つは、田舎から北京に出てきて働くには許可証が必要なのですが、それを持っていないホステスがいる。

 さて、モミジに公安が入りました。4月16日の晩、私たち(私とT氏)はモミジで酒を飲んで、10時頃宿舎に帰りました。その後30分ほどで公安が入ったのだそうです。私が聞いた話はかなり不正確なのですが、ホステスの大部分が収監されて一人当たりの保釈金が1000元かかり、許可証がない人は汽車で故郷に送り返されたのだそうです。

 実際、張さんたちは汽車で黒竜江に送り返されました。汽車の中で泣きながら故郷の黒竜江につくと、まだ寒い中でミニスカート姿(モミジの仕事着のまま)の彼女たちを見た人が「君たちはコートはないのか?」などと話しかけて来て、彼女らは恥ずかしくて小走りで移動したのだそうです。で、そのままUターンして5日後には北京に帰ってきたのですから、たくましくも悲しい話です。

 「000515 モミジ(中国6)」の前半は公安が入る前の写真です。後半の白の半袖シャツは公安が入った後の写真です。

※2005年1月31日追記:実は日本の風営法でも、客とホステスが同じソファに座ってはいけないことになっている。上記の事件のあと、もみじは2週間ほど営業を休んで、その間私は行く場所が無くて困ったように記憶している。営業再開後は、ママさんの姉さんが営業中は歩道にいて見張りをするようなことをやっていたようだ。





2000年6月14日作成 home pageへ