2002年に「中国の携帯電話」を書いて3年半が過ぎました。今では、日本で使っているボーダフォンやFOMAの携帯をそのまま海外に持ち出して同じ電話番号で使えるようになっています。 以前私は『国際ローミングの携帯では、毎日必要な中国国内の通話が国際電話になってしまう。これでは現地の人に「電話してね」と言えないので、神行州などの現地の電話を使った方がよい』と言っていました。当時としては一理ありましたが、現在は状況が変わっています。 国際ローミングのメリット ・日本の携帯番号にかかってくる電話を受けることが出来る ・海外で使わない期間が長くても維持費がかからない ・名前を日本語で登録できる 現地の携帯のメリット ・現地同士の通話が安い 国際ローミングのデメリットである現地同士の通話料が高いことは、現地の人にはワンギリをしてもらい、その都度こちらからかけなおすことで(私は完全に小姐を想定しているようですが)解消できます。また、元々プリペイド携帯は番号が変わりがちなものなのですから、初めは国際ローミングでシノいで、本当に必要を感じたときに現地の携帯を買うという方法もありそうです。 とにかく、ここでは国際ローミングについて情報を整理しておきます。 |
これは今年台湾に行くために購入したFOMAのN900iGです。FOMAでは他にM1000、NM850iG、SIMPURE L、SIMPURE N、という機種を、海外に持ち出して使用することができます。 FOMAのこれらの機種を海外で使う場合の注意点は一つ。海外で使う前にMyDoCoMoのページから国際サービスWORLD WINGを申し込む必要があります。これをしないと画面にアンテナマークが立つだけで、まったく通話できないので注意が必要です。但しこれは海外からでも申し込みできるし、申込後数分で使用できるようになります。 どうしても国内で設定を完了する必要があるものとして「留守番電話・転送電話の遠隔操作設定」があるのだそうです。これ以外は必要なときに海外から操作することが出来そうです。詳しくは小冊子「国際サービスご利用ガイド」などを見てください。 |
通話料金を比較しておきます。 |
電話会社 | 市内通話 | 日本へ国際電話
北京移動神行州で | 北京から発信 0.6元/分 | =8.8円/分 0.6元/分+0.8元/6秒 | =8.6元/分=126円/分 北京移動神行州で | 北京以外から発信 0.8元/分 | =11.7円/分 0.8元/分+0.8元/6秒 | =8.8元/分=129円/分 FOMA,ボーダフォン | 国際ローミングで 中国から発信 75円/分 | 175円/分
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この価格差をどう見るか、ですが、1分程度の連絡が1日10回程度という利用を考えると、海外生活の他の負担と比較しても、海外ローミングが高いとは言えないかもしれません。おまけに、中国で携帯電話を購入すると、日本のように電話会社のバックマージンがないので、たいへん高価ですから。 ボーダフォンの3Gについては、私は所有していないので下を参考にしてください。 http://www.vodafone.jp/3G/global_service/roaming/index.html auにも海外で使える機種がひとつありました。3Gという技術が世界共通なので各社とも同じようなことになっています。 http://www.au.kddi.com/kaigai/gp/taio_kishu/index.html |