050626 自宅サーバー2005



2007年1月25日:細かい部分を修正

 2002年にこれを書いてから3年が経って、構成は変わらないけれどそれぞれプログラムのバージョンが変わって、また説明不足の部分も出てきた。自分で再セットアップするときでさえ支障をきたすようになったので、整理し直して新規に書くことにしました。

【使用目的】
・ファイルサーバーとして複数のPCのファイルを保存したい。
・FTPサーバーとしてファイルを出張先から取り出せるようにしたい。
・FAX受信サーバーとして仕事場に来たFAXを出張先で見たい。
・webサーバーとしてホームページを公開したい。
・リモートデスクトップで出張先からメンテナンスしたい。

【使用機材等】
・PC (デスクトップ Pentium-M 1.4GHz,メモリー512MB,HDD120GB)
・ルーター BUFFALO Broad Station BBR-4HG
・インターネット接続 Yahoo!BB 8M

【ファイルバックアップの方法】
1日1回、USB外付HDDに自動バックアップ。

以上の方針にしたがって、一つずつセットアップしてゆきます。

もくじ
1.WindowsXPのセットアップ
2.ウイルス対策ソフトのセットアップ
3.ルーターの設定
4.webサーバーを立ち上げる
5.無料ドメインを取得する
6.独自ドメインを取得する
7.LAN内から自分のサイトをドメイン名で開く設定
8.CGIを走らせる
9.FTPサーバーを立ち上げる
10.FAXサーバーにしよう
11.ファイルバックアップ
12.リモートデスクトップの設定
13.停電から無人で復帰できるようにする



1.WindowsXPのセットアップ (上に戻る)

 まず、120GBのHDD全体を一つの領域(Cドライブ)としてWindowsXPをセットアップし、インターネットに接続できる状態にします。(WindowsはC、データはD、と領域を分けた方が安全ですが、私は長期出張先からFTPですべてのファイルに簡単にアクセスできる便利さを優先しています)

2.ウイルス対策ソフトのセットアップ (上に戻る)

 ウイルスバスター2008をセットアップします。「不正進入対策/ネットワーク管理」の「パーソナルファイアウォール」で「現在のプロファイル」に「社内ネットワーク」を選び、「社内ネットワーク」を編集して「セキュリティレベル」タブを「最小限」にします。セキュリティレベルが高いと、webサーバーとして動作できません。

3.ルーターの設定 (上に戻る)

 ルーター、またはルーター機能を持つモデムを使っている場合は、この設定が必要になります。ルーターが低機能でこの設定ができない場合や、接続方法(ケーブルTVや、レオパレスのレオネットなど)によっては、webサーバーを公開するのを諦めなければならない場合もあります。
 Windowsのコマンドプロンプトで IPCONFIG と打って表示されるIP Addressが、192.168.xxx.xxxの場合は、ルーターの設定が必要です。それ以外のIPアドレスは(たぶん)グローバルIPアドレスですから、この設定は不要なので「4.webサーバーを立ち上げる」に進んでください。

 ルーターの必要な設定は、

・サーバーPCのローカルIPアドレスを固定する。
・ポート80のTCP通信をサーバーPCのローカルIPアドレスに割り当てる。

の二つです。BuffaloのBBR-4HGを例にとると、「アドバンスト(詳細設定)」の画面の「LAN設定」の「DHCPサーバー」の下の方の「リース情報」でwebサーバーにするPCのIPアドレスを「手動割り当て」に変更してローカルIPアドレスを固定し、「ネットワーク設定」の「アドレス変換」でTCPのポート80をこのPCのIPアドレスに割り当てます。他のルーターでも操作は違いますが同じ趣旨の設定を行います。

4.webサーバーを立ち上げる (上に戻る)

 いよいよAN HTTPをセットアップしてwebサーバーを立ち上げます。

(1)AN HTTP Server Home Page(http://www.st.rim.or.jp/~nakata/)に行って最新のhttpd142p.exeをダウンロードしてください。c:\httpdフォルダを作って、この中に保存します。

(2)ダウンロードしたファイルhttpd142n.exeをダブルクリックで起動します。

(3)Unzipボタンを押す。OKボタンを押す。閉じるボタンを押す。以上でC:\httpdフォルダにhttpd.exeができます。

(4)httpd.exeのショートカットをスタートアップフォルダに入れて、Windows起動時にhttpdを起動させます。

(5)公開するフォルダ c:\www と、httpdのログ保存場所 c:\www\privacy\logs フォルダを作ってください。C:\wwwフォルダにindex.htmlを作って入れておきます。

(6)HTTPDの設定を行います。ここでは、htmlの置き場所(ホームページ)を c:\www とします。HTTPDを起動します。タスクトレイにある場合はこれをダブルクリックします。HTTPDの「オプション」→「一般」を開き、

  一般タブ → ドキュメントルート c:\www。ログをIPアドレスでなくドメイン名にして見やすくするために「リモートホストを取得」を常時にする。
  エイリアスタブ → 実行パスのローカルパスでデフォルトのhttpdの部分をすべてc:\www\...
  ログタブ → すべてのパスでデフォルトのhttpdの部分をc:\www\privacy\logs\...

 また、「ログ更新」を、「毎日」にする。

また、表示/インデックスタブで、

「インデックスリスト(ディレクトリリスト)を表示」をチェック。
「承認付ディレクトリのみ」のチェックをはずす。
「『.www_browsable』があるディレクトリのみ表示」のチェックをはずす。

 とする。これでindex.htmlが存在しないすべてのフォルダーのファイルリストが表示され、閲覧できてしまいます。自分自身の外出先からのアクセスに便利であると同時に、承認が不要のフォルダーは誰にでも簡単に見られてしまうので注意が必要です。

 c:\www\privacy フォルダ以下を、IDとパスワードの承認が必要なフォルダに設定しましょう。このフォルダにはアクセスログやFAXの保存など一般に公開したくないものを入れておきます。

(1)「ユーザー承認」タブを開く。左上の「ユーザー承認」をチェック。
(2)承認名の「追加」ボタンを押し承認情報ダイアログを開き、

  承認名 privacy
  パス /privacy
  承認ユーザー/グループ (このフォルダーを閲覧するID)

としてOKボタンを押す。承認名は設定上、パスとユーザーを関連付けるためだけに使われるので適当な名前にしておきます。
また、IDとパスワードを登録するために、この下の「ユーザー/パスワード」の追加ボタンを押し、上で登録したIDにパスワードを設定する。

これで、c:\www\privacy以下のフォルダーはIDとパスワードがなければ閲覧できなくなりました。


このプログラムは常時システムトレイまたはタスクバーまたはデスクトップ上で起動しておきます。

 以上でwebサーバーができました。サーバー上で、コマンドプロンプトから IPCONFIG と打って表示されるIPアドレス(たとえば192.168.1.5)を、LAN上のほかのPCのInternetExplorerに「http://192.168.1.5」などと与えると、c:\wwwに置いたindex.htmlを開くことができるはずです。


5.無料ドメインを取得する (上に戻る)

 "家サーバープロジェクト"で無料ドメインを取得します。ドメイン名とipアドレスを結びつけるのがドメインネームサーバー(DNS)で、普通は固定IPアドレスが必要です。しかし世の中には、一般的なインターネット接続サービスの固定でないipアドレスに対して固定的なURLを割り当ててくれるサービスがあって、ダイナミックドメインネームサーバー(DDNS)といいます。家サーバープロジェクト(http://www.ieserver.net/)もそのひとつで、無料です。

http://www.ieserver.net/entry.html

 まず上記サイトに行って、左上の「新規ユーザー登録」からURLをもらいます。そうすると、ユーザー名、ログイン名、パスワード、ドメイン名、サーバー名が交付されます。私の場合、下のとおり。

  ユーザー名 toshi-nishida
  ログイン名 nishida
  パスワード *******
  ドメイン名 myhome.cx
  サーバー名 myhome.cx

これで、http://toshi-nishida.myhome.cx/ という私のURLが手に入りました。

 urlを手に入れたら、これを自宅サーバーのPCのIPアドレスに割り当てなければなりません。このための便利なフリーソフトが、DiCE for Windows(http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/dice/) です。DiCEにDDNSと自分のURLを登録しておくと、定期的に自分のipアドレスを調べて、DDNSサービスに登録してくれます。

 DiCE for Windows Version 1.59 の Freeware Version の Download EXE Package をデスクトップなどにダウンロードしてください。dice1594.exeを起動して、すべてデフォルトでインストールします。インストールが終わったら、スタートアップにDiCEのショートカットを入れておきます。DiCEは C:\Program Files\Sarad\DiCE にインストールされています。

「イベント」→「追加」で「イベントの編集」ダイアログが開きます。

イベントタイプ DNS更新
イベント有効 チェック
一般タブ
  サービス ieServer
  ホスト名 家サーバーでもらったユーザー名
  ドメイン名 家サーバーでもらったドメイン名
  ユーザー名 家サーバーでもらったユーザー名
  パスワード 家サーバーでもらったパスワード
  IPアドレス (空白)
  頻度 1日に1回
  時刻 任意

ほかはデフォルトのままで「保存」

 このままではすぐに登録されないので、今作ったイベントを選択し「イベント」→「今すぐ実行」しておきます。ステータスバーに「IPアドレスを更新しました Successful 203.136.44.131」などと表示されたら成功です。10分ほど(もっとかかる場合も)待つと、自分のURL(たとえばhttp://toshi-nishida.myhome.cx/)で閲覧できるようになります。DiCEの「オプション」の「環境設定」の「IPアドレス監視機能」タブで、「IPアドレスが変化したらDNSイベントを強制実行する」としておけば安心でしょう。このプログラムは常時システムトレイまたはタスクバーまたはデスクトップ上で起動しておきます。

 以上でwebサーバーが立ち上がりました。自分のurlの動作試験はLAN内からは出来ません(出来るルーターもある)。携帯電話のimodeからアクセスしてもいいですが、webサーバーを恒久的に立ち上げる以上は、「サーバ監視/ネットワーク監視サービス」http://www.cman.jp/network/ を利用して継続的に外部からアクセス試験を行いのがいいです。これは外部から数分後とに自宅サーバーにアクセスする試験を行い、異常があればメールで知らせてくれる無料サービスです。

6.独自ドメインを取得する (上に戻る)

 現在は自宅サーバーでも非常に安価に独自ドメインを使えるようになりました。 お名前.comでドメインを取得して、自宅サーバーの固定されていないIPアドレスに割り当てます。無料のDDNSと重複させて、toshi-nishida,myhome.cxでアクセスしてもfunatsudenshi.comでアクセスしても同じサイトが開く、ということが可能です。

お名前.com
http://www.onamae.com/

ダイナミックDNSサービス
href="http://www.onamae.com/ddns/

価格表
http://www.onamae.com/domain/price/

 ドメイン名の取得と維持と、そのドメイン名に固定でないIPアドレスを割り当てるDDNSの二つのサービスを受ける必要があります。

 上のサイトを見ていただければ分かりますが、ローマ字.com/.net/.orgのドメイン名の維持にかかる費用は、1年3,990円、2年7,497円、3年10,479円、5年16,380円、10年29,925円(税込)とのことです。 また、『お名前.com管理の独自ドメインを使用したホスト登録』(DDNS)は月々210円が必要です。 契約については、上のサイトを見ていただいたほうがいいでしょう。

 変化するIPアドレスにドメイン名を継続的に割り当てるために、お名前.com ダイナミックDNSクライアントというプログラムを使用します。お名前.comのサイトのDDNSサービスにログインして、「クライアントソフトDL」からクライアントソフトをダウンロードします。セットアップするときに「スタートアップに登録」を選択しておきます。これは無料DDNSで説明したDiCEにそっくりですが、「タスクの編集」で「ホスト名(任意)」という項目が、実は任意ではなく普通は「www」でなければならない、という点だけが注意事項です。

「このタスクを有効にする」をチェック
「ホスト名(任意)」を www
「ドメイン名」 を 取得したドメイン funatsudenshi.com
「ログイン名」、「パスワード」は申し込みのとおり
「IPアドレスを指定する」をチェックしない
「オンライン」を選択する
「実行日時を指定する」をチェックしない

このプログラムを常時動かしておくことで、PCのグローバルIPを監視して、変更されたときはDNSに再登録してくれます。

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7.LAN内から自分のサイトをドメイン名で開く設定 (上に戻る)

 ところで、このままではルーターを利用した同じLAN内からこのサーバーのwebを開くことが出来ない場合があります。私が現在使用しているBUFFALO Bload Stationでは以下の設定は必要ありませんが、corega BAR miniやBUFFALO Air Station G50では、次の方法でドメイン名をローカルIPアドレスに変換する必要がありました。

 c:\windows\system32\drivers\etcフォルダにあるhostsファイルをメモ帳で開きます。
一番下に、たとえば

192.168.11.5     toshi-nishida.myhome.cx
192.168.11.5     www.funatsudenshi.com

などと、ローカルIPアドレスとurlをTABで区切って書きます。行の先頭が#で始まる行はコメントで動作に影響しません。
これを保存してwindowsを再起動すると、toshi-nishida.myhome.cxとfunatsudenshi.comというドメイン名が192.168.11.5というIPアドレスに変換されるようになり、LAN内のPCから自分のwebサーバーを閲覧できるようになります。この方法はあくまでも見かけ上ドメイン名が機能するだけで、実際に外部からそのドメイン名でアクセスできるかどうかの保障にはならないので注意が必要です。外部からのアクセスを確認するには、上記のサーバー監視サービスか、または他の方法でインターネットに接続したPCか携帯電話で接続試験を行うか、またはInternetExplorerに外部のプロキシサーバーを設定して接続試験を行う、などの必要があります。

8.CGIを走らせる (上に戻る)

"ActivePerl"でCGIが動くようにします。これがないとカウンタも設置できません。
http://www.activestate.com/Products/activeperl/

 上の青いGet ActivePerlボタンを押す

 Choose formから一番上の無料版ActivepPerlをDownLoad。  名前やメールアドレス、会社名などはオプションとのことですから、何も記入しないでContinue。

 Download ActivePerl 5.10.0.1002 for Windows (x86):のMSI - 14.9MBをクリック。

 このファイルを実行または保存しますか? で、保存

 デスクトップなど適当な場所にダウンロードする

 ダウンロードしたActivePerl-5.8.7.813-MSWin32-x86-148120.msiをダブルクリックで実行

 Next、I accept the terms でNext、Next2回、Install、でインストールが始まる

 長い時間待った後にFinish

 Perlへのパスを有効にするためにWindowsを再起動する必要があります。

アクセスカウンタを動かして動作試験をしましょう。

 とほほのWWW入門でWwwCounter Ver3.15 - CGI/SSIカウンター wcnt315.zipをダウンロードして保存する。

C:\www\cgi_counterというフォルダをつくり、wcnt315.zipを解凍した内容をこの中に入れる。

メモ帳などで
------------------------------------
<html>
ようこそ<br>
<img src="cgi_counter\wwwcount.cgi?gif" width=96 height=18 alt="Counter">
<html>
------------------------------------
などというhtmlを書き、これをindex.htmlとしてc:\wwwに保存する。

Internet Explorerから、アドレスをhttp://(ローカルIPアドレス)(例:http://192.168.11.5)などとすると、カウンタの動作を確認することが出来ます。また、携帯電話のimodeなどでこのページを開くことも出来ます。CGIが動きました。

9.FTPサーバーを立ち上げる (上に戻る)

 自宅webサーバーを自宅で管理するだけなら、必ずしもFTPサーバーを立ち上げる必要はありませんが、出張先からの管理、またサーバースペースを知人に貸す、大きなファイルのやり取り、など、せっかく常時接続のPCがあるならFTPサーバーを持つのはなにかと便利です。war-FTPを使ってFTPサーバーを立ち上げます。

http://support.jgaa.com/index.php?cmd=DownloadVersion&ID=71

で、warftpd-1.82-00-RC11-i386.exe をクリックして「保存」
warftpd-1.82-00-RC10-i386.exeをダブルクリックで実行
INSTALLボタン
Nextを12回
管理用に使用したいPasswordを入れ、Next
Emailは入れなくてよい、でNext
Next2個
少し待ってNext
Finish

 以上でインストールが完了し、設定のためにDaemon ManagerにログインするConnection Prorertiesダイアログが出ます。User IDはSysadminで、先ほど設定したパスワードを入れると管理のためにログインすることが出来ます。

 まず不要なパスの設定を消しましょう。ツールバーのフォルダーの絵に顔がついた「User Manager」をクリックしUser managerを開きます。左のUser browserでSystemを選択し、右下のFTPタブのSecurityを開き、File accessを選択すると、上にデフォルトのパスが5件表示されます。全部いらないので、このパスをすべて選択して右クリックでdeleteを選んでください。

 次に個々のIDを設定します。同じくUser managerで左のUser browserでSystemの左の+を開き、Userフォルダーで右クリックしてAdd Userを選びます。
Enter a new User nameダイアログで、作りたいIDを入れます。
そのIDに付与するパスワードをいれます。

 これでUserフォルダーの中に今作ったIDが出来ました。左のUser BrowserでこのIDを選択した状態で、右下のFTPタブのSecurityを開き、File accessを選択すると、上(先ほど不要なパスを消した場所)にこのIDからアクセスできるフォルダーが表示されます。空白部分で右クリックしてNewを選び、そのIDにアクセスさせるパスを指定します。ここにC:\と書けば、Cドライブ全体にアクセスできます。webサーバーの更新だけの目的なら、c:\wwwとか、c:\www\tomodachi などと制限します。ここで指定したフォルダ以下のフォルダにアクセスすることが出来ることになります。
 パスを指定すると、今入れたパスが選択状態となって表示や変更の権利の指定になります。細かい説明は抜きにして、とりあえずGeneralのRecursive(サブディレクトリへのアクセス許可)、DirectoriesのCreate、Remove、Listにチェック、FilesのRead,Write、Delete、Executeにチェックを入れます。GeneralのFreeはUpload/Downloadの速度規制の対象からはずすという意味なのでチェックしません。また、同じくUser managerで右下のFTPタブでAccountを選択した状態でそのすぐ上のFTP login accessをクリックして赤いバツがなくAllowがnoでなくyesの状態にしておきます。

 クライアントが明示的にログアウトしないで接続を切った場合、このままではFTPサーバーに無効な接続が残ってしまい、再度同じユーザーアカウントで接続しようとしたとき拒否されてしまう。このため、同じユーザーアカウントで複数の接続を許可しておく。左側のUser browserでIDを選択した状態で、右下のSecurityのFTPを選択し、上の「Max simultaneous sessions」を1以上の数にする。

 以上でFTPアカウントができました。

 War Daemon Managerを終了すると、war-FTPはサービスとしてシステムトレイ上で動きます。設定を変更したいときは、システムトレイのwar-FTPサービスをダブルクリックすると、設定のためのログインダイアログが出てWar Daemon Managerにログインすることが出来ます。

 ルーターを使っている場合は、FTPが使用するポート20,21の通信をサーバーのローカルIPアドレスに割り当てる必要があります。BUFFALOのBroad Station BBR-4HGの場合は、アドバンスト(詳細設定)→ネットワーク設定→アドレス変換で、プロトコルFTP(TCPポート20,21)、IPアドレス=サーバーのローカルIPアドレス、とします。

 以上でFTPサーバーが立ち上がりました。

10.FAXサーバーにしよう (上に戻る)

 一人で仕事をしていると、出張先から仕事場に来たFAXを見たいという要求があります。外出先からブラウザで簡単にFAXを見ることが出来れば便利です。

(1)コントロールパネルの「プリンタとFAX」を開き、中にFaxがあれば、「(5)Fax受信の設定」へ進む。

(2)「電話とモデムのオプション」の「モデム」タブにモデムがすでにあれば、「(4)FAXをセットアップする」に進む。

(3)モデムをセットアップする。私の場合、BIOSセットアップでCOM1を生かし、シリアル接続で外付モデムを、モデムの説明書どおりに(読んだことがありませんが)セットアップします。。これでコントロールパネルの「電話とモデムのオプション」のモデムタブにモデムが現れます。WindowsXPでFAXできるモデムであれば、何でもよろしいです。現在はモデムがパソコン屋の店頭からすっかり姿を消していますが。

(4)FAXをセットアップする。コントロールパネルの「プリンタとFAX」を開き、メニューバーのファイルの中の「ローカルのFAX プリンタのインストール」を選びます。「プリンタとFax」の中にFaxが現れる。

(5)Fax受信の設定。まず、FAXの保存先としてc:\www\privacy\faxフォルダを作っておきます。

(6)コントロールパネルのプリンタとFAXのFaxを右クリックしてプロパティを開き、デバイスタブを開いてのモデムのプロパティボタンを押します。

(7)受信タブを開き、「デバイスを受信可能にする」をチェック、「自動的に応答する」を選択、呼び出し回数を1などに指定します。

(8)「コピーをファイルに保存する」をチェックして、保存先を「c:\www\privacy\fax」とします。

以上で、FAXを自動着信して、(自分のurl)/privacy/faxで閲覧できるようになりました。

11.ファイルバックアップ (上に戻る)

 サーバーならばミラーリングディスク(RAID1)でHDDの故障に備えればよさそうなもので、実際に2002年から最近までは私もそうしていました。しかし、節電について考えるようになったことと、将来ノートPCをサーバーにしたいという願いがあるので、今回の変更から、1日1回のバックアップで我慢することにしました。この方法ではHDD故障の場合、最長過去24時間の更新が失われてしまいますが、可搬性や、人為によるファイル破壊でも前日のファイルが取り出せる、などメリットもあります。将来的にバックアップ中を除いて外付HDDの電源を切る仕組みを作りたいので、このようなバッチ式のバックアップとしました。

 バックアップが必要なファイルは、
C:\www
C:\Documents and Settings\(windowsユーザー名)\My documents
C:\Documents and Settings\(windowsユーザー名)\お気に入り
C:\Documents and Settings\(windowsユーザー名)\デスクトップ
OutlookExpressのフォルダ(OutlookExpressの「オプション」→「メンテナンス」→「保存フォルダ」で確認)
他に各アプリケーションで、迷惑にもProgram Filesの中にデータを持っているもの。Yahoo!Messengerのアーカイブや、カラオケ天国の曲データなどです。

(1)USB接続の外付HDDをPCに接続する。必要があればフォーマットしておく。

(2)以下の例ような内容のテキストファイルを「C:\backup.bat」というファイル名で保存する

--------------------------------------------------
xcopy c:\docume~1 e:\docume~1 /e /c /h /r /y
xcopy c:\www e:\www /e /c /h /r /y
xcopy c:\progra~1\Yahoo!J\messen~1\Profiles e:\c:\progra~1\Yahoo!J\messen~1\Profiles /e /c /h /r /y
--------------------------------------------------

(3)毎日深夜の決まった時刻にバッチファイルが動くように設定します。

 ここまでに、もし、windowsのユーザーアカウントにパスワードを使用していないなら、パスワードを設定する必要があります。コントロールパネルの「ユーザーアカウント」を開き、今使っている管理者のユーザー名にパスワードを設定します。このとき「ファイルやフォルダを個人用にしますか」と聞かれますが、「はい」を選ぶと外部から参照できなくなってしまいますので「いいえ」を選択します。

 コントロールパネルのタスクを開き、メニューバーの「ファイル」→「新規」→「タスク」で新しいタスクをつくり、このプロパティを開いて、C:\backup.batが毎日深夜2時に実行されるように設定します。

12.リモートデスクトップの設定 (上に戻る)

 リモートデスクトップを使うと、出張先からサーバーを操作することができます。PC-Anywhereと同じ機能になります。ファイルを検索したり、主張先で使えないアプリケーションを使ったり、いろいろと便利です。

 ここまでに、もし、windowsのユーザーアカウントにパスワードを使用していないなら、パスワードを設定する必要があります。コントロールパネルの「ユーザーアカウント」を開き、今使っている管理者のユーザー名にパスワードを設定します。このとき「ファイルやフォルダを個人用にしますか」と聞かれますが、「はい」を選ぶと外部から参照できなくなってしまいますので「いいえ」を選択します。

 コントロールパネルの「システム」を開いて「リモート」タブを開き、「リモートデスクトップ」の「このコンピュータにユーザーがリモートで接続することを許可する」をチェックします。

 ルーターを使っている場合は、リモートデスクトップが使用するポート3389の通信をサーバーのローカルIPアドレスに割り当てる必要があります。BUFFALOのBroad Station BBR-4HGの場合は、アドバンスト(詳細設定)→ネットワーク設定→アドレス変換で、任意のTCPポート(3389)、IPアドレス=サーバーのローカルIPアドレス、とします。

 動作の確認はLAN内からでもできますが、ルーターの設定を含めた試験は外部から別の接続を遣って行う必要があります。別のインターネット接続を持つ別のPCから、スタートボタンの「すべてのプログラム」の「アクセサリ」の「通信」の「リモートデスクトップ接続」を起動します。「コンピュータ名」は自分のドメイン名(toshi-nishida.myhome.cx または www.funatsudenshi.com など)とし、接続します。ADSL同士のリモートデスクトップは快適ですが、AirH"やアナログ回線では、実用にはなるものの、やや痺れるものがあります。

13.停電から無人で復帰できるようにする (上に戻る)

 実を言うと、みなさんが今アクセスしている私のサーバーは、ATXではなくATなので、停電が復旧すると勝手に電源が入ります。ATXを使っている普通の皆さんはBIOS SETUPで電源が自動的に入るように設定することになると思います。ノートPCをサーバーにしようという人は、何か自作ハードウェアの追加で電源を自動的に入れるか、または自動復帰を諦めることになると思います。

 ここで説明するのはそのあとの、ユーザーアカウントのパスワードの入力を無人化する方法です。フリーソフトの窓の手を使用します。

http://www.asahi-net.or.jp/~vr4m-ikw/

 ここに行って、最新版の madonote-2004.exe をダウンロードします。

madonote-2004.exeを実行して、「次へ」「同意する」「次へ」「次へ」「次へ」「次へ」「インストール」「完了」でインストールは完了します。

 窓の手を実行して「ログオン(1)」タブを開き、「自動ログオン」の「自動ログオンする」をチェックしてパスワードを入力します。「設定反映」ボタンを押して窓の手を閉じます。

 以上で、ユーザーアカウントのパスワード入力が無人化されました。





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