051022 ThinkPad600のマイクアダプタ



 パソコン用の外付けマイクは3.5mmのステレオピンプラグで、頭がマイクの音声、胴がGND、その中間がコンデンサマイク用の電源となっています。

一般的なパソコン用マイク端子

 ところがThinkPad600の外部マイク端子はダイナミックマイク用の3.5mmモノラルピンジャックで、電源はジャックの外側のリングから取るというかなり特殊な形になっています。

ThinkPadのマイクジャック

 このため、ThinkPad600にマイクを接続するには、ThinkPad600専用のマイクを使うか、入手困難なアダプタを使うか、またはアダプタを自作するか、マイクを改造するか、などの方法が必要になります。私にとってこの問題も3年越しなのですが、やっと電池内蔵のアダプタを作りました。

アダプタの回路

 ボタン電池を使って軽く作りたいとも思いましたが、ボタン電池のホールダは基板に付けるタイプしか手に入らなかったので、単四電池2本を使いました。
タカチ SS-90ケース347円
MJ-355W3.5mmステレオジャック84円
DH-142A単四2本電池ボックス100円
 3.5mmコード付きプラグ 
 2.4kΩ炭素皮膜抵抗 

 ケースの内側の底に基板を止めるボスが出ているのでボール盤で削り落とし、電池ボックスを両面テープで留めました。ケース蓋にもスポンジを貼って電池を常に上下から圧迫するので、両面テープでの固定で充分だと思います。ジャックのネジに対してケースが厚すぎて固定できないので、ジャックはエポキシ接着剤で固定する事になってしまいました。この点は失敗でした。

組み立て後

 これは組み立て後の内部です。

完成

 動作は良好で、さすがに内蔵マイクと比べるとノイズが少なく大きな音声で録音することが出来ました。使用しない時はマイクのプラグを抜いて電池の消耗を止める必要があります。



2005年10月22日作成 home pageへ