060908 ThinkPadにDVD±Rドライブを取り付ける


 ThinkPad T20とThinkPad T23を中古で手に入れて使っています。MPEG動画だけでなくDivX動画も見ることが出来るので基本性能は十分ですが、ThinkPad T20にはUSBが一個しかないのでUSBマウスを使うともうナニも接続できなくなってしまう点と、どちらもUSB2.0ではないのでDVD-Rなど接続して使うには速度が不足だという点が欠点です。また、すでにDVDを内蔵している機種でも、この時代のDVDドライブはDVD-Rと相性が悪く読めない場合が多い点も注意点です。

 要するに、ThinkPad T20,T23は、DVD±Rを内蔵すればまだまだ使えます。

 というわけで、ノートPCメーカーのキャンセル品だとかいうAOpen ISU-8484GというDVD±Rドライブが最近安く出回っていますので、これに交換してみました。ThinkPad T20に内蔵するDVDドライブは、マスターでもスレーブでも認識しますが、CD起動ができるのはマスターのドライブだけのようです。使用したDVD±Rドライブは正常にCD起動できました。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ ThinkPadの元々の内蔵CDドライブです。ThinkPadに装着するにはベゼルをこの形に切り欠く必要があります。

他機種のCDのベゼル

▲ これは富士通のノートPCに内蔵されていたCDドライブです。切り欠くべき部分の裏に板バネがあり不都合です。このバネの見えている部分は単にCDの蓋を押し出す機能の物なので切断してもかまいませんが、同じ板バネの左の隠れた部分はエジェクトボタンを押し出すバネになっているので、このバネを完全に取り除くことは出来ません。こんなドライブにあたってしまったら、見えている部分だけをうまく切断する必要があります。

ISU-8484Gのベゼル

▲ 今回使用したAOpenのDVD±Rは、メーカーのサイトの写真を見るとこのバネがありそうなのですが、実際に手に入れた物にはこのバネがありませんでした。これはノートPCメーカーのキャンセル品とのことですから、このロットだけ特別仕様でバネがないのかもしれません。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ この写真はThinkPadの既存のCDドライブです。新しいDVDドライブをThinkPadに取り付けるには、既存のCDドライブのプラスチック枠を使い回す必要があります。2本の赤線の位置のネジをはずします。私の既存のCDドライブはLGのCRN-8245Bでしたが、プラスチック枠にはこのドライブにしか適合しない突起があるので、カッターとヤスリで完全に平坦になるように取り除く必要があります。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ この2個の突起も他のDVDドライブには合わないので切り取ります。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ この突起も同じく。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ AOpenのDVD±Rに戻ります。ベゼルを切り欠くためにドライブ本体から外します。ベゼルは4個の爪で止まっていますが、このうち1個の爪を動かすにはアルミの蓋を開ける必要があります。まずこの4個のネジを外します。話が前後しますが、後でこの蓋を閉めるときに、Aの位置の奥にあるプラスチックの爪にアルミの蓋を引っかけること、Bの位置の奥にあるアルミの蓋の爪を本体のプラスチックに引っかけること。Cのアルミの蓋の折り曲げ部分が本体に完全に覆い被さるように気をつけること、が組み立て時の注意点になります。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ このアルミの蓋は、左のテープが蝶番のようになっていて、完全に取り去ることは出来ませんので、開ける時に気をつけてください。右の赤線で囲んだ部分にベゼルを固定する爪があります。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ 取り外したベゼルです。左端の爪は押し下げることによって外れます。他の3個の爪は左に押すことによって外れます。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ エンドミルでベゼルを切り欠きます。この写真は実験で使った別のCDドライブのベゼルです。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ ヤスリで仕上げて切り欠き完了です。横に23mm、縦に6mm切り欠きましたが、縦を6.5mmにしたほうが良いかもしれません。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ 完成しました。純正のドライブとはベゼルの立体形状が違いますが、違和感なし。

TRhinkPad T20 DVDのベゼル

▲ 切り欠き部分の拡大写真です。DVD±Rを内蔵したことによってThinkPad T23の寿命が2年延びました。自画自賛。

2006年9月8日作成 home pageへ