私自身は常備3台のパソコンを縦横に使いこなすスーパーユーザーであるから(エヘンエヘン)表題の需要はないのだが、私の知人には、家族で一台のパソコンを使っている人がいる。あるいは職場でそうだという人もいる。誰かがインストールした雑誌のおまけアプリケーションのせいで、昨日まで動いていた必要なアプリケーションが動かなくなる。あるいは、そうなることを避けるために新しい物を試すことを躊躇してしまう。パソコンユーザーとして一人前ということの条件は、OSの再セットアップとアプリケーションの再インストールが平気になることだと思いますが、そのためには、自分専用の起動ドライブを持つ必要があります。 というわけで、パソコンのハードディスクをカセット式に抜き差しするための器具で、CDを取り付ける「5インチ・ベイ」が空いているパソコンならどれにでも取り付け可能です。一台のパソコンを使って、何台もの起動ドライブを使うことができる。数人で使うこともできるし、VisualBasicのVer5とVer6を切り替えて使うこともできます。ミスミの「DOS/V&ネットワーク部品カタログVol.5」によると、「リムーバブルフレームIDEタイプ3.5"HDD用」として、冷却能力によって4種類載っている。 |
商品番号 | 適合HDD回転数 | 内部&外部フレーム | 内部フレーム |
PCRF-RH10 | 3600〜4500rpm | 2450円 | 2080円 |
PCRF-RH17 | 3600〜5400rpm | 3450円 | 2930円 |
PCRF-RH32 | 3600〜7200rpm | 5150円 | 4370円 |
PCRF-RH68 | 4500〜10000rpm | 6800円 | 5780円 |
OSを再セットアップしたい事情ができたので、PCRF-RH32(*1)の内部&外部フレーム1組と、内部フレームを1個、入手しました。データをバックアップして、従来のハードディスクをフォーマットから再セットアップするのは恐ろしい。これを使えば、従来のハードディスクに変更を加えずに、新しい環境を作ることができる。 (*1) T-ZONEでは(株)オウルテックの「モービルラックMRシリーズ・カートリッジ OWL-MR C32 UA/66」として売っていた。2001/9/24追記 |
外部フレームの正面です。CDドライブと同じサイズで、これを5インチ・ベイに取り付けます。蓋はゴキブリほいほいのように動き、内部フレームを入れると外部フレームの蓋は開きっぱなしになり、内部フレームのパネルが表面に出ます。 |
外部フレームの背面。コネクタはIDEのハードディスクと同じです。 |
内部フレームの背面です。"カセット"と言ったほうが実体に近い。こちらを複数用意します。 |
内部フレームの正面の、蓋を開けた状態。中にハードディスクを仕込みます。 |
ハードディスクを取り付けた状態。 |
取り付け前。ハードディスクは内部に普通に実装してある。 |
取り付け後。右の鍵を開けると、ハードディスクへの電源が切断され、内部フレームが抜けるようになる。鍵を閉めると、内部フレームは抜けない。 全体的になかなか良いのですが、鍵を挿した状態が不安定で抜けやすいので、自動車の鍵のように挿しっぱなしにできません。まぁ、動作中にキーを動かすとファイルが壊れる可能性があるから、このほうがいいのかな? 最後に、5インチ・ベイが空いていないパソコンで同じことをやる方法。高速なSCSIカードを買って、外部ドライブ起動にするんですね。金かかる。私が、メーカー製のかっこいいケースじゃなくて、CDとかフロッピの穴がドライブ全体に四角く開いているショップブランドみたいなパソコンを人に勧める理由の一つはここにある。 1999年12月12日作成 home pageへ |