090617 ビデオ備忘録


★★★:大好き , ★★:暇なら , :見る価値無し


チャーリーとチョコレート工場
ファイトクラブ
墨攻



★★code46(DivX)
2003


 エターナルサンシャインの一種。遺伝子の50%が等しいということは親子だった、という話かと思ったらそうではないの? 何年も夢で探し続けていた人がこの人だったという設定は分かるが納得はできない。行きずりの二人としか感じられないんだよね。結末だって現代でも100年前でもよく有る話だろう。男は記憶を消されなくても同じ結末になるんじゃないか。設定を押し付けられるだけで納得できる説明が無いんだから。結局、別れた当初はかなりつらいという普通の話じゃないのかね? 嫌悪感なく見れるので暇なら見ても良いかも。上海で暮らしているはずなのに「ニーハオ」の発音が「ニーハオ」しか言えない外国人の発音だ。「ノンホウ」じゃなくてよかったね。
110602
Wikipedia日本語記事なし



★★イングリッシュ・ペイシェント(DivX)
1996


 戦争と砂漠が舞台のメロドラマ。セクシーなシーンもいっぱいあるし、退屈しないで見れた。これを見終わって人生観が変わる、というほどではないな。最後にはたいして苦しんでいるようにも見えない患者を安楽死させてしまう。暇なら。
110213
Wikipedia



★★バルジ大作戦(DivX)
1965


 普通のアメリカ戦争映画。暇だったら見ても良いんじゃないですか。一応ドイツにも花を持たせて、ヘンリーフォンダは偉かった、という単純な戦争もの。
110213
Wikipedia



★★★ハイ・フィデリティ (High Fidelity)(DivX)
2000


 なぜ男は浮気をするのか? 類似の映画が見当たらないという点でも必見の一枚。現在の私の最オススメ映画の一枚。素直に見れる。大変納得。
110213
Wikipedia



★★★ア・フュー・グッドメン(A Few Good Men)(DivX)
1988-1999


 最初のトムクルーズの適当さが鼻につくが必要なストーリーだったとわかる。善悪が単純に色分けされていて、面白く見れる人には面白い。この視点に納得できない人もいるだろう。死因については誤診を匂わせるところで尻切れトンボ。恋愛は無し。ツインピークスのライダーが被告人、24のサザーランドが被告の上官、証人のバーンズ伍長にERのカーターが出ている。おもしろかったよ。
110213
Wikipedia



★★★宇宙船レッド・ドワーフ号
1988-1999
楽天レンタルに無し

 第一話「The End」から始まるDVD8枚52話。腹を抱えて笑う下劣さという点では裸の銃を持つ男のほうが上だけど、登場人物を好きになる点ではこっちが上。人物もストーリーも漫画だな。普通の怠け者、卑怯者、馬鹿な猫、気の利かないアンドロイドが宇宙をさまよう。途中で卑怯者が抜けて女が入るのも気晴らしになっていい。面白いよ。
091027
Wikipedia



茉莉花開(ジャスミンの花開く)
2004


 我的父親母親でスターになった章子怡が主役の尻軽女三代の話。見る価値無し。
091027
Wikipedia



★★★我的父親母親(初恋の来た道)
1999


 出会った日の尊敬と憧れは40年間変わりませんでした。美化された家族物語だが違和感無く入り込める。何度見ても感動する。舞台もいちいち美しい。父の棺を担ぐ人を雇う必要は無かった。私が泣いた映画はこの一本だけ。この映画の後に章子怡を美しく撮れた映画は一本も無い。
091025
Wikipedia



★★ゲッタウェイ
2001


 なんでこんなものをわざわざツタヤで借りたのか分からないが、もうテレビの洋画劇場で何度も何度も何度も見てるじゃないか。まぁそれでも退屈せず面白く見れました。初めてだったらもっと面白く感じるんじゃないかな。主人公夫婦以外の登場人物が全員汚い奴で、最後のトラックのおやじに出会うことがまぁ言ってみれば結論かな。
091025
Wikipedia



★★インディアン・サマー
2001


 夫殺しの裁判で前半の無実になるところまではおもしろい。後半はなんでそうなるのか理解できないことだらけ。むしろ弁護士の暴走ぶりについて行けない。偽装パスポートで日本に逃亡? 情状無しで死刑? 最後を気の毒な結末にしたかったというのは分かるけど・・・煮込みが足りないんじゃないですか。前半は独特のもので面白かったよ。暇ならどうぞ。
091025
Wikipedia記事なし



レッド・クリフ
2008
  

 期待通りつまらなかったよ。中国人の友達もみなつまらないと言っている。赤壁の戦いは忠臣蔵と同じくらい耕しつくされている。茶の一杯で戦いに負けた? パート1とパート2、おなじくらいつまらない。赤壁の戦いもつまらないし、荒唐無稽な独自の設定もつまらない。金城武と眼つきの悪さアジアチャンピオンの中村獅子童を使っての対日マーケッティングは良かった。他には何もない。
091018
Wikipedia



ALWAYS 三丁目の夕日
2005


 原作の漫画は昼飯の喫茶店でよく読んで気に入っている。映画はダメ。冒頭の自動車修理の奥さんのセリフは漫画のアフレコか? がさつなだけの駄菓子屋に対する不快感をどう処理すればいいんでしょう? 原作では駄菓子屋は重要な役だ。ちりばめられたイベントのオチがいちいちくだらなくてちょっとついてゆけませんね。邦画ってどうしてもぎゃあぎゃあ怒鳴りあわないといけないの? 大人が見るものじゃないんだろう。ノスタルジーを吹き飛ばす幼稚さ。前半の「あいつ鼻の下伸ばしやがったな」というセリフだけ良かった。
091014
Wikipedia



★★長江哀歌(エレジー)
2006


 16年ぶりに逃げた嫁と娘を探しに来た炭鉱夫と、夫から2年間電話が無いと言う看護婦。二組の生き別れた夫婦が三峡ダム工事のさなかに相手を探す。なぜそうなるのか、納得できないところだらけ。映像の中の町はみな水没する。三峡ダム工事の映像としてなら見る価値があるかもだ。ストーリーには期待できない。
091012
Wikipedia記事なし



★★幌馬車
1950
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD8275/comment.html


 幌馬車が名作だと言うのでツタヤで借りてみたが私の勘違いで、名作は1923年のほうで1950年はB級映画だったらしい。楽天レンタルにも無いしWikipediaにも記事がない。マカロニウエスタン以前の西部劇かもしれないがそんなにインチキ臭くないし、1時間テレビドラマの1回分ぐらいには面白かったよ。

091011
Wikipedia



★★生きる
1952


 中国映画の「活きる」ではなく黒澤映画の「生きる」。刑事ドラマか怪獣映画のような音楽の後に高校生が考えたような理屈っぽいナレーションが始まる。作りが古臭いことは仕方が無いけどテーマは独特のもので言わんとするところを鋭利に表現しているので苦痛無く見ることが出来る。生きる、と言うことと同時に、人は誰からも理解されたりはしない、ということを教えてくれる。
091010
Wikipedia



スパイダーマン2
2004


 性格もストーリーも極端に走りすぎてよくある漫画。大人が見るものじゃないんだろう。
091010
Wikipedia



★★さらば、わが愛/覇王別姫
1993


 京劇役者の同性愛の映画。話は文化大革命時の裏切りも含めてだいたい納得できる。京劇役者の卵の暮らしを見ることも良かった。自殺した張国栄が女形。張豊毅はいい味出してるし声がいい。鞏俐が演じるガミガミ屋は中国女の典型でもうおなかいっぱいという感じ。こういう女は見ないで済むなら見たくないんだよね。はらいっぱいだよ。
091010
Wikipedia



★★トランスポーター2
2006


 ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのジェイソン・ステイサムが主役、ジェイソン・フレミングが悪役医学者で出ている。父親はメンフィスベルの機長だったマシュー・モディン。レオン、タクシーのリュック・ベッソン製作だが、ありきたりのアクション映画かな。奥さんの浮気心は理解不能。ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズの主役二人を使ってこんな平凡な映画も撮れるという一例だ。仕事に打ち込んで家庭を顧みないというおやじも、悪のボスのそばにアマゾネスみないた女というのも型どおり。フランス人刑事の役回りがよくわからないと言う点だけはユニークだった。ナイトライダーの一話分くらいには面白かったよ。
091004
Wikipedia



★★ダイ・ハード4.0
2007


 ダイ・ハード昔はよかったけどね。もう新しいアイディアも出てこないし、危機一髪のスーパープレイ特集ってだけだな。ブルースウィルスは大怪我をして死なないというお約束。現代のジェダイだというワーロックとやらいう男の役も鳴り物入りで登場してみればうるさい中年のがきだし。嫌悪感は無しで暇つぶしにはなるけど、飽きましたよ。レッド・ドワーフの1回分(20分間)と同じくらい面白いかな。
091004
Wikipedia



★★★鬼が来た!(鬼子来了)
2000


 戦争中やむにやまれず日本兵を助けたために村人が殺され、終戦後にやむにやまれず日本兵を殺した罪で処刑される男。登場人物全部に象徴的な役割が振られていて、なぜそうなるのか納得できる。宴会の混乱で終わっていたら普通の映画になるところだった。運命に翻弄される主要な登場人物や村人、兵士たちと、占領下でも解放後でも関係なく生きる芸人や見物人の対比も、運命の残酷さを際立たせている。気の毒だけど後味よく見ることが出来た。硫黄島からの手紙の日本兵の扱いよりずっといい。鬼子は戦争中の日本人の蔑称。企画・主演の姜文は他に緑茶、ヘブン・アンド・アース天地英雄など。
090927
Wikipedia



★★★オーシャンズ11
2001


 単純に面白い。私が何を書く必要も無い。
110213
Wikipedia



★★★オーシャンズ12
2004


 12を見た後で13を見ると、12より13が面白いと思う。再度12を見返してみると、やっぱり12も面白い。こっちもいっしょに騙されるのが面白いな。仲間、チャレンジというのがキーワードで、困難な状況でも目を三角にして怒鳴り合わないところがいい。会話の調子はのんきなサラリーマンの友達みたいなんだよね。日本のドラマだったらのんきなサラリーマンが目を三角にして怒鳴り合うところだ。何度見ても面白いが書くことが無いよ。
090922
Wikipedia



★★★オーシャンズ13
2007


 11~13の中で一番面白いんじゃないかな。そういえば11ではオーシャンは情けない男だったような・・・。言えることは12と同じだな。ディーラーのバーニー・マック50歳で死んじゃったね。何度見ても面白いが書くことが無い。
090922
Wikipedia



★★イノセント・ワールド 天下無賊
2004


 劉徳華と劉若英の泥棒アクション。感動するような映画じゃないが、泥棒メロドラマとしては嫌悪感無く見ることが出来た。なぜか私が個人的に很愛很愛你と后来の歌い方が嫌いな劉若英が冒頭で自動車事故の原因を作りかけ、最後に劉徳華の死の原因を作る。貫禄がある悪役の葛優が「活きる」の桂歌丸に似た主人公だとはWikipediaを見るまで気が付かなかった。この人は「さらば我が愛 - 覇王別妃」では京劇評論家だった。オーシャンズ13ほど痛快ではないけど、それぞれのシーンはかっこいいし、暇なら見てもいいんじゃないですか。この映画のシーンを背景に劉徳華が広東なまりで歌う那一天のビデオがある。映画の中では楊坤の那一天が流れる。


090920
Wikipedia



孔雀 - 我が家の風景
2007


 我が家の風景だそうですが、そんなこともあったんですかとしか言いようが無い。作者本人には懐かしいかも。この姉と弟、はっきり殺人未遂ですがどうなってんの? 弟がナレーションしてるけど、兄殺しについては口をつぐんでいる。姉のぷっつんぶりにも気が重くなるだけ。芸術性ってどこにあるの? 時代の経過も唐突で良く分からない。こんな駄作まで日本に伝わってくるほど文化交流が進んだということだろう。時間の無駄。兄の成功をもうちょっと納得できる形で表現していれば、少なくとも一つの見所はできただろう。
090920
Wikipedia 記事無し



★★Once Upon a Time in America
1984


 名作だそうだがどうなのかね? このオチは何なの? ゴッドファーザーの12年後に公開された映画としてはどうなんでしょう。なんでこんなに長いのか? 美意識も無く何でもやってのけた若いチンピラグループが金持ちになってネクタイを締める身分になった話だということは理解できた。デニーロは35年間もバッファローで何してたのかね? 絵はきれいだ。デニーロは若い。
090913
Wikipedia



紙屋花子の青春
2006


 愚図五郎の会話を長々と聞かされていらいら。「あれですよ。」「あれか?」「そうですよ。」と無意味な発言が延々と続いて忍耐を試される。中盤はややストーリーらしきものがあって、戦争のために本当に愛する人と結ばれなかったと言うんだが、戦争が無くったって本当に愛する人とは結ばれないもんだろう。むしろ戦争中の最ものんきだったサンプルを見ている気がする。私の両親は中国で終戦を迎えおやじはシベリア抑留、おふくろはハルピンの難民収容所で子供を二人死なせたよ。戦争を抜きにしても、どこに感動すればいいのか見当も付かない。原田知世だから見たけど後悔してる。気持ち悪いから変な鹿児島弁やめてくれませんか? ポリカーボネート資源の無駄。
090913
Wikipedia



★★インファナル・デイズ
1991


 松本人志みたいな若い頃の劉徳華が出ているのでインファナル・アフェアと勘違いさせてDVDを売ろうというせこい商法。この題名は日本だけかも。DVDパッケージの顔もインファナル・アフェア時代の顔じゃないですか。二人の性格に元々「逆転人生」というほどの違いも無いし・・・ラブコメとしては嫌悪感無く見れるから暇ならどうぞ。芝居が・・・古き良き香港映画だねぇ。
090913
Wikipediaに記事無し



★★★ツイン・ピークス
1990


 映画ではなく連続テレビドラマ。これを書いている時点でシーズン1のDISK1とDISK2を見ただけだが面白いね。はなしに引き込まれる。何でだろうね? いろんな謎が埋め込まれていて次を知りたいという欲を掻き立てられる。製作者の罠に嵌まってるんだな。楽天レンタルからDISK3が届くのが待ち遠しい。何を食っても最高にうまいと騒ぐFBIのクーパーもご愛嬌。カルトが入ってるけど素直に面白い。
090913
Wikipedia



★★隠し砦の三悪人
1958


 黒澤明。スターウォーズのモチーフになったという。昭和漫才風の大げさな芝居も時代劇ということで違和感なく見れた。ぎゃぁぎゃぁ叫ぶだけが芸のお姫様にはうんざり。この映画がデビュー作で2年後には自分は才能が無いと引退したとのことで納得。筋立ては独特のもので退屈しない。

 子供のころに見た三船敏郎はすでに年寄りになっていて、威厳ばかり作っているようであまり好きでなかった。こちらが年をとってから若いころの三船敏郎を見ると好きになる。漫画のあじさいの唄のおやじが若い頃の三船敏郎をモチーフにしていることもよくわかる。日本映画の歴史ってことでもあるし、暇なら見ても良い。
090910
Wikipedia



★★★続・夕陽のガンマン
1966


 夕陽のガンマンもすごいんだけど、これにはかなわない。最初から最後までトゥーコが良い。見終わった時には最初のシーンが遠い昔のように感じる。それほどいろんな事件が起きて退屈させないね。まだ見てない人はこれを見る前に夕陽のガンマンを見た方がいい。そうすればどちらも同じくらい満足するから。
090909
Wikipedia



★★★夕陽のガンマン
1965


 セルジオ・レオーネ監督、エンリオ・モリコーネ音楽、クリント・イーストウッド、リーバン・クリーフ。マカロニウエスタン代表作っていう意味でも必見だし、見て楽しい。続・荒野の用心棒とか残酷なばっかりであんまり好きじゃないんだよね。夕陽のガンマンは楽しいぞ。リーバンクリーフはなんで最後に良い人になっちゃうの? 娘の復讐を遂げたから?
090909
Wikipedia



★★胡同のひまわり
2005


 ストーリーも性格描写も無いも同然で、ただ情緒溢れるっぽい映像を2時間分つないである。広州に行く主人公に彼女も付いてゆくと言い出すが、出発前に主人公が連れ戻されても彼女が広州に行くのはなぜか、自分と彼氏の子供を彼氏の父親に簡単に堕ろさせてしまう女はなんなのか、父親は最後に「これから自分のやりたいことをやります」と行方不明になるのだが、今まで見せてきた性格からも話の成り行きからもなんのことやら分からない。アルツハイマーを発症したというのかね? 孫が生まれた時に父親がこっそりひまわりを置いてまた姿を消すのも理解に苦しむ。故同ともひまわりともぜんぜん関係が無い映画。中国物産愛好家のわたしでさえもこれはちょっとお薦め出来ない。映画の最初と最後が出産シーンなのでお産が好きな人にはいいかも。絵はきれいだし、個々のシーンは悪くない。見終わった後に何も無い。暇なら見ればいい。
090901
Wikipedia



★★マッシュ
1970


 朝鮮戦争の野戦病院。「自殺は苦痛が無い。変化ももたらしてくれる。」という自暴自棄な歌も、冒頭の負傷兵を運ぶヘリコプターのシーンでは、また普通とは違った意味に取れる。開き直りの勧めだな。暇つぶしに見るような映画だけど、好感を持って見ることが出来た。ゴッドファーザーの弁護士で忠実な義理の弟ロバート・デュヴァルが気の毒な役で熱演している。いろんな意味で、1970年だねぇ。
090830
Wikipedia



★★★猟奇的な彼女
2001


 前半のチョン・ジヒョンの粗暴ぶりには引いたが、これには納得できる理由があった。全体として非常に良かった。ファンタシーだな。とても2時間映画と思えない。見終わった時には冒頭の話が遠い出来事のように感じる。見ているこちらの人格の理解が2時間で急成長するからかな。話題性を別にしても超お奨め。低予算映画だそうだよ。
090829
Wikipedia



★★僕の彼女を紹介します
2004


 「猟奇的な彼女」をキレイな話に焼き直してみたが、なぜそうなるのか、と納得できないところが多い。彼氏の死によって自暴自棄になっていたが次第に自分を取り戻す「猟奇的な彼女」に対して、最初から無謀な性格で彼氏の死の原因を作りそれをきっかけに内証的になるというのでは、ちょっと遅かったですねと同情を割引きしてしまう。まぁ「猟奇的な彼女」に類似の良い所があるし、あっちを気に入った人は見ないではいられないだろう。再会シーンは「星願」ですか?
090829
Wikipedia



★★東京物語
1953


 レンタルDVD。日本映画なのにぎゃあぎゃあ怒鳴りあわないところがいい。笠智衆の棒読みぶりは気にならず。当時は知らず現在の基準で感動の名作かと言うとそうでもない。日本映画の歴史資料として見てもいいんじゃないですか。子供がみんなけっこう親孝行なのに酔って帰ったおやじに杉村春子がお父さんお父さんと邪険にする場面だけ無理に悪者に仕立てようとしている感じで違和感あり。
090810
Wikipedia



★★父親たちの星条旗
2006


 レンタルDVD。「俺にもバンド・オブ・ブラザーズを撮らせろ」とクリント・イーストウッドが言ったので生まれた映画だろう。太平洋戦争のテーマも耕し尽くされているので「硫黄島の星条旗は2本あった」というミニミニトリビアを骨格にバンド・オブ・ブラザーズの焼き直し戦闘シーンで肉付けして完成。スピルバーグのドリーム・ワークスを使うことで手軽にバンド・オブ・ブラザーズ類似映像が出来た。プライベート・ライアンのバリー・ペッパーとバンド・オブ・ブラザーズのニール・マクドノーなどそのまんま。せっかく日米同時進行でやるなら戦闘経緯を前面に出して彼我の判断と運命のドラマを作ればトラ・トラ・トラのような古典になったのに、こんな映画は10年後には消えてなくなるね。一応話題の映画でもあるし、暇なら見てもいいんじゃないですか。
090808
Wikipedia



★★硫黄島からの手紙
2006


 レンタルDVD。日本人は同胞をいじめる以外に能が無くて栗林中将みたいな理性的な人は少なかったと言う映画。とりあえず撃ち合いがあるし、大砲の弾がどかんと爆発したり、にぎやかなシーンがある。ラストサムライで昔の三船敏郎みたいな日本男児代表の地位に就いた渡辺謙。中村獅童はレッドクリフでは普通の中国人の役で出ていたから眼つきの悪さ東アジア王者認定と言うことだろう。主演は柳ユウレイと思ったらジャニーズアイドルとのこと。芝居はぎゃぁぎゃぁ怒鳴り合う普通の日本映画だが戦争映画なので違和感無し。擂鉢山がどうしたとか台詞では言っているが戦闘の経緯はWikipediaでも見ないとさっぱり判らない。べつにそんあことはどうでもいいんだろう。軍曹が二等兵を殴ってりゃそれでいい、そういう映画だ。日本人を理解する資料として見てもいいんじゃないですか。よっぽど暇なら。

 ・・・と、ここまで日本人監督だと思って書いたがクリントイーストウッド監督じゃないか。製作には日本人は誰も居ない。それで納得、アメリカ製日本映画らしい視点だな。
090805
Wikipedia



★★北京の55日
1963


 レンタルDVD。チャールトン・ヘストンが占領軍気取りで北京に乗り込む映画。100年後にもアジアの一角を占領して軍事基地が持てるし維持費もかつあげして良かったな。腹が立って仕方が無いが開戦後はちょっと気楽に見れるようになる。イギリス公使の一貫した政略的態度は好感が持てる。資料として見てもいいんじゃないですか、よっぽど暇なら。チャールトン・ヘストンが最初の義和団に撃ち殺されたらもっと良い映画になった。「ポンポンポンポンポンポン」というスキャットの「北京の55日」というレコードが家にあったが、あの歌は映画には出てこなかった。猿の惑星の黄色人種版。

 こんなインチキ映画を真に受けないように義和団の乱をちゃんと調べてから映画を見たほうが良い。義和団の乱の原因の一端は宣教師たちのチャールトン・ヘストン的態度にあった。実際にはこの当時のアメリカはフィリピン占領戦争の最中で60万人のフィリピン人を殺すのに忙しくて中国人を殺している暇は無かった。
090802
Wikipedia
義和団の乱



★★★家門の危機
2005


 レンタルDVD。韓国のやくざコメディ。コメディなりに楽しめた。亡き父のやくざ家業を母親から受け継いだ三兄弟だが絶対的に兄を立てるところが韓国の美風かね? 猛烈ママがとてもいい人。家族愛の映画だな。「ショーシャンクの空に」クラスのお奨めではないけど、面白いじゃないですか。
090729
Wikipedia



★★馬鹿が戦車でやってくる
1964


 レンタルDVD。元々ドタバタ劇なので日本映画特有の演技のドタバタぶりもなんとか凌げた。俳優の懐かしさってのもあるし、暇なら見てもいいんじゃないですか。これを映画館で金を払って見るかと言われれば、クレージーキャッツが当時は人気スターだったという条件が要る。まさかこれを見てゲラゲラ笑ったりは出来ないでしょう。
090727
Wikipedia



★★マイ・ガール(MY GIRL)
1991


 レンタルDVD。インチキ話が始まるんじゃないかと警戒して見はじめたがゴーストバスターのダン・エクロイドが出てきてちょっと安心。子供の立場で大事な人との死別ということが描かれる。だからどうしたと言われたら何もないけど、好感を持ってみることが出来た。マコーレー・カルキンがいい演技をしている。ホームアローンは見ないけどね。
090726
Wikipedia



★★★星願 あなたにもういちど
1999


 レンタルDVD。想像以上に良かった。荒唐無稽な筋だけど言わんとするところは納得できる。誰にとっても切実な話だろう。復活後に愚かなことばかり仕出かしてイライラするけど、それは結論にたどり着くための必要な道筋だった。顔を真っ赤にして悲しみに耐える張柏芝の演技も素晴らしかった。いやーうるうるしちゃった。おすすめですよ。吹き替えは30秒ほど見たがハイジかなんぞのような音声が入っていて映画は台無し。必ず字幕で鑑賞すること。軽い曾志偉が良い役で出てくる。登場人物が全員善人。
090723



★★★ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
(LOCK,STOCK AND TWO SMOKING BARRELS)

1999


 レンタルDVD。最高。何回見ても飽きない。ギャンブルで作った借金を犯罪で返そうとマリファナ強盗から金とマリファナを略奪する。偶然がストーリーを作ってゆくのは「スティーリング・ハーバード」(2002)を思い出すが話が面白いのでついて行ける。この映画を見たブラッド・ピットが俺も出してくれと格安の出演料で出たのが後の「スナッチ」(2000)。「オーシャンズ11」(2001)にもこの映画の影響が見える。主人公の4人組は、ニック・モラン(写真左上)、「トランスポーター」(2002)のジェイソン・ステイサム(写真下中)は元水泳飛込み選手、「トランスポーター2」(2005)の悪役医学者だったジェイソン・フレミング(写真下右)、「バンド・オブ・ブラザーズ」(2001)の「捕虜を捉えろ」(The Last Patrol)の指揮官のデクスター・フレッチャー(写真下左)。ニック・ラモンの親父にスティング。「続・夕日のガンマン」(1966)のパロディ。この映画には恋愛が出てこない。全編セピア色で音楽もいい。取立屋のヴィニー・ジョンズは元サッカー選手で60セカンズにも出ていた。監督はマドンナの前の旦那。
090618
Wikipedia



★★★バッファロー'66
1998


 レンタルDVD。超よかった。何回でも見てしまう。後味もよい。刑期を終えた変人ビリーブラウンは5年ぶりに両親に会いに行く。ビリーブラウンの母親と同じ人居るね。人の話し聞かない人。エアーウルフ(1984)から変わり果てたジャン=マイケル・ヴィンセントがボーリング場支配人で出ている。ちょっとずんぐりした美人のクリスティーナ・リッチはアダムスファミリーの娘役。闇賭博の胴元にミッキー・ローク。脚本・監督・音楽・主演のヴィンセント・ギャロがすごいらしい。
090617
Wikipedia



★★★ブラウン・バニー
2003


 レンタルDVD。見る価値あり。昔の恋人の面影を追い続けるバイクレーサーの主人公がやがて恋人に再会する。この映画はオチがすべてで、オチを知らずに見る必要がある。短編小説か30分ドラマ向きのテーマかもしれないが、主人公の性格を含めた類似のストーリーが無いという点で見る価値は大いにある。永遠の後悔。私は気に入っている。
090621
Wikipedia



★★★トンマッコルへようこそ
2005


 レンタルDVD。かなり面白かった。朝鮮戦争。アメリカ兵、韓国兵、北朝鮮兵が偶然トンマッコル村に紛れ込む。純粋で無知な目で戦争を見ると・・・。現に徴兵があって朝鮮戦争が終結していない韓国人にとってはこの映画は強烈な意味があるんだろう。嫌味も無くて面白く見ることが出来た。鬼子来了や吉里吉里人を思い出す。韓国映画と言うジャンル自体には興味が無いが、映像も内容もすばらしいな。音楽は久石譲。
090617
Wikipedia



★★★モンスーン・ウェディング
2001


 インドの女流監督。チュナリチュナリの踊りのYoutubeが縁でこのDVDを見た。結婚式を迎える家族とその周辺の数日間。重い内容だが感情の動きも納得で素直について行ける。映像も人物も美しくよかった。いくつかの過ちと家族愛の話。落馬できるのは勇士だけ。臆病者ほど痛みを知らぬ。
090617
Wikipedia



 姉の結婚式の前夜祭の余興に踊る妹。この映画ではダンスシーンはここだけ。

2009年6月17日作成 home pageへ