011003 先物取引のセールスマン


 先物取引なんて、まともな人間はやらないと思いますが、時々電話がかかってきます。多い手口は、初日に「ご挨拶だけ」と言って短く電話を切り、翌日「昨日ご説明したあの物件、本日暴落しています! 買い時です!」と絶叫の電話がかかってくるものです。

 昨日、福岡から車で帰ってくる途中で、転送された先物取引の営業の電話を受けた。これは上のパターンとは違い、普通だった。

「お時間がある時にお話に伺いたいのです。30分程度で済みます」
「いやだ。忙しい」
「では、いつならばお暇ですか?」

暇な時間は私の所有物ではないか。タダだと思ってる?

「平日の昼間に打ち合わせをしますと費用が発生します。30分で1500円になります」と言ってみたら、紆余曲折の末、合意した。

 で、本日12時から30分間、お話を伺いました。話に入る前に「\1500- 打ち合わせ代として」という領収書を切った。これで私も、先物取引で黒字を出した少数の中の一人になったわけですが、なんだかこの営業マンが気の毒になったね。もちろん私はぜんぜん強制していないが。

 話の内容では、先物取引の禍々しさはともかく、一口15万円の取引を開始するために50万円を口座に用意しなければならないと言う不真面目な会社だったので、問題にならなかったが、ただ話を聞くだけでお金になるのはありがたかった。

 彼が帰った後で考えた。私はいままで、あまりにも人の話をまじめに聞かなかったのではないだろうか? これからは、他人の話にも耳を傾けよう。というわけで、セールスマンのみなさん。私の仕事場に営業に来ませんか? 30分1500円でしゃべり放題です。けっこう真剣に聞きますよ。ご予約はメールで。

2001年10月3日作成 home pageへ