麻生太郎総務相が15日開かれた九州国立博物館(福岡県太宰府市)の開館記念式典の祝辞で「(日本は)一国家、一文明、一言語、一文化、一民族。ほかの国を探してもない」と発言していたことが16日分かった。
関係者などによると、麻生総務相は九州国立博物館を支援する議員連盟会長として出席。祝辞で、「この建物をいかに運用し、どれだけ多くの方に関心を持ってもらうかが大事」と指摘した上で「一民族」などと発言したという。
さらに「日本の持っている特徴は、多くの文化を海外から取り入れ消化していった一千数百年の歴史。今は逆に海外に文化を発信することが重要だ」などと説明した。
式典には外国からの招待客を含めて約1000人が参加していた。
「単一民族」をめぐっては、1986年の中曽根康弘首相(当時)の「日本は単一民族国家」との発言に、アイヌ民族が抗議した経緯がある。(共同通信)
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