991129 用語


 ^ これを何と呼ぶかご存じでしょうか? ~ これを何と呼ぶかご存じでしょうか? それぞれ、アクサンシルコンフレクス、チルダと読むんだそうだ。

 今日、ブルーバックスのマックスウェルの悪魔を読み返していたら、bitとはバイナリ・デジットの略だ、と書いてあった。知ってました?

 話は飛ぶようですが、私や、みなさんの先祖は、何人ぐらい居るものでしょうか? bitという考え方が、簡単に先祖の人数を教えてくれます。まず、直系の先祖というものが、時代をさかのぼる毎にどういう割合で増えて行くかを考えてみると、人間なら誰でも、だいたい20年前に2人の先祖を持っている、と言って良さそうです。これは、20年さかのぼる毎に、先祖の人数は1bit増える、と言えます。20年前の先祖の人数は1bitで2人です。40年前は2bitで4人。60年前は3bitで8人。

 さて、江戸時代の初め、1600年の、私やあなたの先祖の人数は、どれほどになるのでしょうか? 400年前の直系の先祖の人数は、20bitですから1メガ人(約100万人)となります。(ここでは生物としての直系の先祖を言っているので、本家か分家か、という話は関係がない。) さらに時代を100年さかのぼれば、先祖の人数は25bitとなって3300万人となりますが、これは当時の日本の人口を超えてしまいます。

 2万年前の先祖の人数は、この方式で計算すると2の1000乗となって、現在の世界の人口どころか、当時の哺乳類の頭数をも越えてしまいそうですが、生物学の教科書は、2万年前の私の直系の先祖はアフリカ北部にいた1組の夫婦だったと言っています。おかしな話です。

1999年11月29日作成 home pageへ