991213 感電


 冬は感電ばかりしている。感電すると必ず声が出てしまう。人によって、静電気を起こしやすい体質と、電気を感じやすい体質があるようです。

 静電気を起こしやすい人は、車を降りるたび、ホテルの廊下を歩いてエレベーターに乗ろうとするたび、セーターを脱いでドアノブに手をかけるたびに、感電する。私がそうで、夏でも天気が良い日は感電してしまいます。夜は火花が見えることもあります。

 電気を感じやすい人は、冷蔵庫のボディなど電気製品の金属ボディを手の甲でなでるとビリビリします。電気工事の人の中には、100Vでも200Vでも、じかに導線を指で触って「あ、来てるねぇ(電気が)」などと言う人がよく居ますが、私は、12Vのバッテリーの液漏れした奴を手に持つだけで、かなり強く感電します。苦痛に関する個人差については、単に大和魂の欠如によるものではないかという疑いを持たれる可能性もあるので念のために言いますが、電池で動作する低周波あんま器を腕に付けたとき、パソコン屋のSは「そう言われてみればビリビリ来てるような気もするなぁ」と言っていましたが、私がつけると、筋肉がびっくんびっくん動いてかなり苦しかったです。

 要するに私は、発電しやすく感電しやすい肉体を授かっている。そんなわけで、冬の感電に関するあれこれ。

 外出しようとしてセーターを着て仕事部屋のアルミサッシのドアノブを触ると感電する。外出から帰ってセーターを脱いでドアノブを触ると感電する。毎度苦痛なので、小さな細工をしました。ドアノブ全体に、セロテープを使って、HDDが入っていた静電気防止袋を巻き付けた。静電気防止袋は、わずかに電流を流す材質で、つまり高抵抗を介して感電しない程度の小さい電流で放電することが出来るわけです。以前なら感電していた状況でこのノブをつかむと、パチッと放電の音が聞こえることがありますが、まったく感電はしなくなりました。

1999年12月13日作成 home pageへ