991219 木の蜜


 いつだったかずいぶん前、チャットでサトウキビの栽培について聞かれて、答えられなかった。今年の夏に与論に行ったときに、母に聞いておきました。つまり、

・サトウキビの収穫期は冬ですが、夏のサトウキビの汁は、甘いと言うより青臭く、ただの草の汁の味がする。

・サトウキビを刈り取った後、切り株からサトウキビが生えて、また一年後に刈り取る。

・これを数年繰り返すと元気がなくなるので、古い株を取り除いて、30cmほどの幹を挿し木をする。

だそうな。

 鉢植えが元気がなくなったとき、中程から切って上半分を挿し木にすると若々しく元気になるというのは、毎度経験するところです。部品としては同じ茎なのですが、老いた根と切り離すだけで生命が更新されると言うのは、感動的でもあり、なんだか憂鬱な話でもあります。残った下半分は元のままよぼよぼなんです。しかし今日のテーマはこちらではない。

 去年の冬、サツマイモの鉢植えを育てました。見ると、葉っぱの付け根の下部に透明なしずくが溜まっている。触ってみると水飴のように粘りがあり、舐めると水飴のように甘い。このサツマイモは、私が掃除中にうっかりストーブの風を当ててしまい、枯らしてしまった。

ウーロン茶のペットボトルに生息するハイビスカス

 で、今、窓際にハイビスカスがあって、12月19日現在、花を一つとつぼみをいくつか付けていますが、まったく同じように蜜が溜まっています。冬の植物の樹液というのは、こういう仕儀になっているらしい。ご存じでした?

ハイビスカスの蜜

 わかる?

1999年12月19日作成 home pageへ