991223 感電 2


 さて、感電検知器です。正確には帯電検知器です。ネオン管(豆電球のようなもの)で作るとか先日わたしはほざいていましたが、いろいろ考えたけど難しい。帯電していたらネオンランプを点ける、というのは簡単なのですが、普通に作るとそのとき感電してしまう。静電気の帯電は数万ボルトから100ボルトぐらいまで幅がありますからね。

帯電検知器

 そこで、昔見た子供向け科学雑誌に載っていた器具を思い出して、同機能の物を作ってみました。製作費用は、ジャングルテレビの岡村亭に出演可能な範囲内です。静電気を感じると短冊が開く、この器具の正式名称をご存じの方は教えてください。

帯電検知器解体

 アルミホイルで栓と短冊を作り、ヤクルト風清涼飲料のガラス瓶に入れました。瓶に入れる意味は、風で短冊がひらひらしないためだと思います。ペットボトルはそれ自身に静電気を溜めてしまうのでたぶん使えません。

 静電気が溜まった体でアルミホイルの栓に触れると、短冊が開きます。同極の電気が反発する現象ですが、100ボルト程度の電圧では、アルミホイルが動くほどの反発力は生じません。

静電気を検出

 毛のセーターの上のポリエステルの上着を脱いだ直後に触ってみました。短冊の片方がガラスにくっついてしまっています。これで、1万ボルトほども帯電しているかと思われます。これぐらい短冊が開く状態でドアノブを触ると、バチッと激しい感電に見舞われます。1mmほど動く程度の時は、パチッと音だけのこともあり、少し感電することもあります。まったく静電気を感じずにドアノブに触れるのは、短冊が全く動かないときだけです。

帯電検知器

 これが、まったく動いていない状態。

 痛くない静電気検出法が確立したところで、肝心の静電気防止法です。

エレガード

 たけしの傷害事件の後、反省が足りないとして、たけし城のスポンサーを降りたライオン株式会社の「衣類の静電気を防ぐエレガード」なるスプレーを使ってみました。すべての衣料に使用すると当日は充分な効果がありますが、2日目に効果が薄れ、3日目にはまた強く感電するようになります。せめて洗濯のたびに使えば効果がある、というものでないとねぇ。

抵抗

 解決とは言えませんが、現在最も頼りになるのがこれ。10メガオームの抵抗で、1.5〜10円程度で手に入ります。感電する箇所に触る前に、これを介して放電すれば絶対に感電しません。感電せずに放電できるという様子は、前ページの静電気検知器でも観察できます。最近ポケットに入れてます。

1999年12月23日作成 home pageへ