020115 電話録音アダプタ 伝録 1/2


 電話回線と電話機の間に接続して、通話をテープレコーダなどに録音するアダプタです。受話器を上げると自動的にテープレコーダがスタートし、受話器を下ろすと停止するので、一日の電話の内容を間違いなく録音することが出来ます。

伝録

 電話回線に接続するのは、片方がモジュラジャック、他方がモジュラプラグです。どちらが回線でも電話機でもかまいませんが、自動的にテープレコーダを回すには、回線と電話機の間に伝録を接続する必要があります。

モジュラージャック

モジュラージャックです。二線式なので、NTTの普通の電話回線専用です。ボタン電話などの四線式には使用できません。

 もちろん電話機器として認定を受けています。認定番号 S85-0057-0

 白の3mmピンプラグはマイク端子、黒の2.5mmピンプラグはリモート端子です。

プラグ

 「自動的にテープレコーダがスタート」と書いたけれど、このアダプタを開発したのは1985年で、当時のテープレコーダにはリモート端子(REM)を持ったものが多かったのです。現在はリモート端子を持ったテープレコーダは、私が知る限りでは製造されていないようです。テープレコーダの制御は不要で、録音だけ出来ればよい、と言う場合は、リモート端子は使わなくてよいのですが。

 というわけで、テープレコーダを自動的に回したり止めたりしてみましょう。伝録のリモートプラグは下の回路になっています。

回路

 耐圧は20V、許容電流は0.5A、電圧ロスは0.8V程度です。受話器を上げるとトランジスタがONになり、下ろせばOFFになります。

内部

 伝録内部です。左にリモート端子「REM」があり、−と+の極性があります。基板への接続はピンジャックになっているので、必要に応じて極性を入れ替えることが出来ます。

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2002年1月15日作成 home pageへ